挑戦と応戦 2019 1 13
世界の歴史は、挑戦と応戦の連続である。
書名 「中国製造2025」の衝撃
著者 遠藤 誉 PHP
「中国製造2025」の衝撃は、
早くも、中国の探査機が月の裏側へ着陸するという、
人類初の快挙で証明されました。
月の裏側へ着陸することは、難易度が高いのです。
月は、地球に対して、常に表側を向けています。
そのため、月の裏側へ行くには、
月の裏側と地球が同時に見えるポイントに、
中継衛星を打ち上げる必要があります。
おそらく、探査機を着陸させるよりも、
中継衛星のほうが難しかったのではないかと思っています。
「中国製造2025」は、2015年5月に発布されましたが、
なかなか進まない分野もありますが、
想定外に進化した分野もあります。
「中国製造2025」が最終的に目指すものは、宇宙であり、
もっとはっきり言えば、「宇宙の覇権」であると思っています。
中国の宇宙技術に関しては、
突然の進化が何度かありました。
こうした進化は、アメリカの技術が漏れたわけでもなく、
ロシアの技術が漏れたわけでもないと考えています。
仮に、アメリカの技術が漏れたと仮定しても、
中国の飛躍的な進化を全部説明できないのではないでしょうか。
トランプ大統領の功績は、
オバマ大統領が気づかなった「中国製造2025」の野望に気づいたことです。
著者は、こう指摘します。
日本人が、中国の権力闘争をおもしろがっているうちに、
中国は、ハイテク産業のコア技術で日本を追い抜き、
宇宙を支配してしまうかもしれない。
言論弾圧の国が、ハイテクと宇宙で世界を制覇したら、
どのような明日が待っているか、誰の目にも明らかだ。
(引用、以上)
私は、このサイトで、何度も、
「オバマ政権は、親中政権である」と書き、警鐘を鳴らしてきました。
これは、あえて刺激的なことを書いて、
オバマ政権に対して、「目を覚ませ」と言いたかったのです。
そのオバマ政権も、中国が「AIIB構想」を発表して、
アメリカの同盟国までも「AIIB」に加盟する事態となって、
やっと目が覚めたのです。
つまり、はっきりと中国の脅威を感じ取ったのです。
しかし、もう手遅れだったかもしれません。
中国の技術革新は、想定外に早かったのです。
「インテリの弱点」
人間の「勘」は、驚異的なものがあります。
特に、トランプ大統領の「野生の勘」はすごいのかもしれません。
私は、今まで数千冊の本を読みましたが、
本を読まないトランプ大統領の結論と、
私の結論が一致することがあり、ここがインテリの弱点かもしれません。
私は、大学生の頃、「図書館の本を全部読むぞ」という意気込みがありましたが、
最近は、小さな字が読みにくくなりました。
年は取りたくないものです。
それにしても、「勘」というものは、
年齢に関係ないものでしょうか。
そうであるならば、私も「野生の勘」を身につけたい。